平成29年度卒業研究発表会が行われました
大変ご無沙汰しております。情報学部知的情報システム学科3年次の三村(みむら)です。
早いものでもう年が明けて一ヶ月になります。年度末とともに現4年次生の大学卒業が近づき、これから重く双肩にかかるであろう重責に内心かなりの恐怖を感じております。本学の学生は4年次になると、大学院進学や企業就職を見据え、これまで培った実力を総動員し卒業研究に取り掛かるのです。
去る2月8日、現4年次生の卒業研究の成果を示す場として、広島工業大学敷地内にて安部・寺西・松本・健山研究室合同卒業研究発表会が行われました。会場の様子を撮影しましたのでご報告いたします。
午前中は口頭発表です.
午後はインタラクティブセッションです.
今年も例年通り会場は盛況でした。
卒業研究を通じて上級生が1年間積み重ねてきた成果が、引継ぎという形でそのまま下級生の卒業研究の下地になることも少なくないため、下級生は積極的に上級生のもとへ行き、卒業研究について質問や意見を交わし、将来受け持つことになる卒業研究に対する疑問点を解消します。研究の中には、一般企業との連携によって商品展開を狙っており5箇年計画が立てられているものもあるため、そういった期間の長い研究を受け持つ場合はなおさらこういった機会が不可欠です。
卒業研究には、本学の研究室で取り扱う専門知識はもちろんのこと、そこからさらに一歩踏み込んだ研究データを自ら集め、ないし上級生より引き継ぎ、さらに事前知識がない下級生に対してもできる限りわかりやすくまとめて発表する、という能力が求められます。この能力は実社会における作業においても大変重要な能力と言えます。
会場には研究室を受け持つ4名の教授のご臨席も賜りました。
卒業研究の内容は所属する研究室によってある程度の特色が現れます。例えば安部研究室・寺西研究室では、基本的に一つの研究内容に複数人が携わる方式を採用しているため、直面している問題は同じでも解決のためにどのような手段をとるかは4年次生によって少しずつ異なる、ということがあり得るわけです。
発表の方法も様々で、パネルに概要を載せて展示するオーソドックスな手法のほか、成果物を保存しているPCや、実際に研究で用いた機材を設置して体験型の展示としているものも見受けられました。
中にはこのような目を引く発表も。
なんと、研究にて用いていた室内運動用の電動自転車をそのまま会場に展示しているのです。
この発表はのちに閉会式のセレモニーにて、松本研究室における最優秀賞に輝きました。
こうして、今年も何事もなく卒業研究発表会を締めくくることができました。
この後、卒業研究の論文を所属研究室の教授に期日を守って提出し、必要に応じて下級生へ引継ぎを行えば、晴れて上級生が携わる卒業研究は完了となります。
現4年次生の皆様、どうか最後までお疲れのなきよう。